働くことの意味って?
同じ会社に勤めるサトシとまきPが、スポーツ&キャリアデザインに関するテーマについて、語ります。

今回は、月曜日の朝、出勤時に偶然会社前で会った2人の会話です。そこでは、「働くことの意味」について、深堀りしています。

おはようございます、昨日、投票行きました?

おはようございます、参議院選挙?期日前に済ませたよ。選挙終わったね。

選挙も大事だけど、社会保険料高いので、手取りが減ってるのよね。早くなんとかして欲しいわ。このままだと、私達は、国の奴隷だね…

確かに、働いても、働いても、税金ばっかり取られて、手元に残るお金減っているもんね。

何とかしてー!

ほんと、古代ギリシャの時代に戻った感じだよね。

え、古代ギリシャ?

「働くことの意味」って、実は時代とともに、変化しているんだよ。

へー。

あるキャリアデザインの先生によれば、「働くことの意味」が、こんな感じで変遷しているらしいよ。
古代ギリシャ:労働は、奴隷が従事すべきもので、働くこと自体に意味はない。
中世末期:宗教改革によってプロテスタンティズムによる禁欲と勤勉が重要視され、「個人の利益のみならず、世の中全体の利益にも貢献する」という意味合いが増す。
近代:産業革命により資本主義中心の社会が発展することにより、働くこと自体が、組織の一部となり、組織からの手厚い保護がある反面「組織の歯車となる」ことになる。
現代:働き方の多様化・複雑化により、働くことの意味も、個人の生き方や考え方に重きが大きくなる。
※1

私は、仕事を通じて、自分の満足を得ることを大切にしているなー。これまでやっていなかった業務を成し遂げると嬉しいし、パワーアップしたように思うなー。

大事だと思うよ、満足感や充実感がないと、生き生きしないもんね。

絶対必要!

現代における「働くことの意味」を3つの視点でまとめているのがあったから、紹介するね。
働くことの意味
1.自分の能力を発揮し、自らの可能性を試していく大きな機会が、職業・仕事の世界だという「自己実現」の視点。
2.職業・仕事の実践をつうじて、社会の中での一定の役割を果たしていくという「社会参加」の視点。
3.これらの活動をつうじて、収入を得ることによって、日々の生活全体(ライフキャリア)の糧を得ていくという「経済基盤の確保」という視点。
※2

社会の中で、お金を稼ぎながら、目指す自分像を創っていく!働く時には、どの要素もあって欲しいなー。私は欲張りなのかなー、いつでも、三拍子欲しい!!

理想だね。でも、置かれたその時々のポジションによって、うまくマッチしないこともあるから、難しいよね。

新人の時と今では、期待される役目違うから、悩むことが増えたかも!?

お、大人になったね。
私が、個人レベルの「働くことの意味」について定義するとしたら、
自分の価値観を軸に、社会の中で、自己実現できる場所で、ワークキャリアを積み重ね、充実したライフキャリアを過ごすことを目指す!
こんな感じかな。

よーし、今週も頑張るぞー!!

週の始まりから、エンジン全開だな、ヤレヤレ(^_^;)
登場人物紹介
サトシ:50歳のオッサン、学生時代まで、野球やバスケットボールをしていたが、ケガでリタイアをした。現在、普通のサラリーマン。
まきP:永遠の20歳⁉︎都内で企業に勤務。スポーツをあまりした経験はないが、カラダを動かすことが好き。趣味はスポーツ観戦。
※1:森田慎一郎,キャリアデザイン支援ハンドブック,日本キャリアデザイン学会,2014
※2:北浦正行,新版キャリアデザインの教科書,労働調査会,2022
以上