キャリアをデザインするということ

同じ会社に勤めるサトシとまきPが、スポーツ&キャリアデザインに関するテーマについて、語ります。

今回は、まきPが、『二十歳の集い(成人式)』帰りの晴れ着姿を見て、思い出話で盛り上がっている2人の会話です。そこでは、「キャリアをデザインする」ことについて、深掘りしています。

まきP

素敵ですね、新成人の晴れ着姿!

サトシ

そうだね、『二十歳の集い』か・・・、昔は、『成人式』って言ってたっけ?昔は、「成年年齢」は、20歳だったよな〜。懐かしいな〜。

成年年齢;平成30年(2018年)6月13日、民法の成年年齢を20歳から18歳に引き下げること等を内容とする民法の一部を改正する法律が成立し、令和4年(2022年)4月1日から施行されました。
 民法の定める成年年齢は、単独で契約を締結することができる年齢という意味と、親権に服することがなくなる年齢という意味を持つものですが、この年齢は、明治29年(1896年)に民法が制定されて以来、20歳と定められてきました。これは、明治9年の太政官布告を引き継いだものといわれています。
 成年年齢の見直しは、明治9年の太政官布告以来、約140年ぶりであり、18歳、19歳の若者が自らの判断によって人生を選択することができる環境を整備するとともに、その積極的な社会参加を促し、社会を活力あるものにする意義を有するものと考えられます。※1

まきP

私も、晴れ着で参加したなー。小学校の友達とも再会できて、楽しかったなー。

サトシ

私は、お酒が飲めることに喜んでいたな〜。なんか、急に大人になった気分だった、中身はそんなに変わってなかったのにね(笑)

まきP

そうね、でも、なんかこう社会人としての決意っていうか、自立して一人前に頑張るぞーって、熱くなった気持ちがあったなー。

サトシ

『二十歳の集い(成人式)』を迎えるにあたって、将来の夢目標みたいなことを考えた?

まきP

考えたなー、やりたい仕事とか、いつまでに結婚したいとか、子供を何人欲しいとか、いっぱい旅行したいとか、友達とワイワイ話したなー。

サトシ

『二十歳の集い(成人式)』という「人生の節目」に、「人生を描く」って良いよね。まさに、「ライフデザイン」だね。

まきP

自分の将来を描くって、楽しいし、ワクワクします!

サトシ

じゃ、20歳の頃、「キャリア」について、何か描いていた?

まきP

うーん、まだ学生やっていたし、漠然としていたかも。

サトシ

学生生活が充実していると、深く考える学生は少ないかもね。ちなみに、「キャリアをデザインすること」って、どういうことだと思う?

まきP

うーん、卒業して、どういった仕事に就きたいとか、給与などの待遇面の条件とか、あと場所とかかな。

サトシ

確かに、どこで、何を、どのような仕事をするのか大事だよね。日本の大学で使用しているテキストによると、「キャリアデザイン」についてこんな感じで言ってるよ。

キャリアをデザインする」ということは、自分が納得のできる生き方を主体的に選び取っていくという作業である。※2

まきP

納得ね、主体的ね・・・、あ、なんか就活してた時のことを思い出したわ。第一希望の会社に入れず、第二希望に入れた際に、なんとか入れて社会人になれることへの安心感と、第二希望が通ったということについて100%納得ではないこととの間で、少し葛藤したなー。でも、今の会社に入って、いろんな経験を積むことができ、あの時の葛藤は、大したことではなかったと思う、今だから言えるけどね。

サトシ

そうだね、納得できる仕事に就きたいが、募集していなかったり、採用されなかったりすると、どうしようかと悩むよね。でも、そうやって自分の人生の岐路に立った時に、どうキャリアを選択するか、考え悩みながらも、進んでいくことが大事だと思うよ。

まきP

そうだよね、普通の生活をしている日々の中で、どうキャリアを選択するかって考え続けると、疲れちゃうよね。

サトシ

確かに、疲れちゃうよね。そういった意味で、ある経営学者が、「キャリアデザイン」について、こんな感じで言ってるよ。

(1)キャリアの節目のデザインは、自分で選び取るということ
(2)節目にさしかかるとき、あるいは、人生そのものが、他のひとたちとのつながり、相互依存の中に自分がいるということ
このふたつは、両立可能なのである。

「節目でのキャリア・デザインにまつわる」二対の表裏一体の命題
デザインとドリフト
①表の命題キャリアをデザインするとは、節目(移行期)をデザインすることである。節目のときでさえデザインするという発想をもしもたなかったら、一生ドリフトしたままになるかもしれない。
②裏の命題節目さえしっかりデザインされていれば、それ以外のとき(移行期と移行期の間の安定期)は、ドリフトしてもいい。それどころか、キャリアを歩むうえでの発想や行動のレパートリーを豊かにするうえで、しばしばドリフトしたほうがいいことさえある。

自己決定と相互依存
①表の命題キャリアを節目でデザインする時には、それを究極的におこなっているのは、周りの身近なひとや、組織やネットワーク(の中の他者)ではなく、キャリアを歩む本人だ。自己決定なくして、キャリア・デザインはない
②裏の命題:キャリアを節目でデザインするときには、周りの身近なひとや、組織やネットワーク(の中の他者)から、多種多様な助言、機会、応援、後押しが、節目の選択に影響する。※3

まきP

デザインする時と、ドリフトする時のメリハリね!身近な関係者からの助言や後押しがあっても、最後は自分で決めることが大事なのね!

サトシ

そうだね、節目にキャリアをデザインし、それ以外の時はドリフトすること、そして何より最後は自分で決めること。そして、デザインするときも、ドリフトするときも、グリップすること(主体的に人生を生きること)を忘れないことが大事かもね。

まきP

よーし、あらためて、今年の目標に向けて、頑張るぞー!

サトシ

今年の目標って?

まきP

ナイショでーす!

サトシ

まさか、転職か(^_^;)

登場人物紹介
サトシ:50歳のオッサン、学生時代まで、野球やバスケットボールをしていたが、ケガでリタイアをした。現在、普通のサラリーマン。
まきP:永遠の20歳⁉︎都内で企業に勤務。スポーツをあまりした経験はないが、カラダを動かすことが好き。趣味はスポーツ観戦。

※1:法務省
※2:北浦正行,新版キャリアデザインの教科書,労働調査会,2022
※3:金井壽宏,働くひとのためのキャリア・デザイン,PHP研究所,2002

以上