サポートしてくれる存在に気づく
MLB(メジャーリーグ)ロサンゼルス・エンゼルスに所属する菊池雄星選手のYouTubeチャンネルでは、選手生活の中で感じていることやトレーニングのことを菊池選手本人が語ってくれるのが魅力的だ。
2025年11月の動画では、菊池選手の代理人であるスコット・ボラス氏の事務所が紹介されている。野球選手の代理人の仕事を垣間見ることができる、珍しくて興味深い動画だった。
事務所内に飾られている記念ボールなどのコレクションはちょっとした博物館のようだ。地下では野球のあらゆるデータを抱えていて、そのデータベースがオーバーヒートしないよう室温を徹底管理しているサーバ室も紹介されている。
選手が野球に集中できるように、事務所では選手の資産管理も行っているという説明があった。菊池選手はレストランの予約を頼んだり、水道補修の業者を呼んでもらうこともあるそうだ。選手やその家族を徹底的にサポートする体制が整えられていることに驚く。だからこそ、多くのMLB選手がボラス氏と代理人契約を結んでいると言えるのかもしれない。
こういう動画を見ると、プロ野球選手として多く稼げれば、色々なことを代理人にやってもらえるようになると理解できる。でもこれは、あくまでも選手の「代理で」行っていることを忘れてはいけない。つまり選手から頼んでいる訳で、代理人側が勝手にやってくれるのとは違う。選手はまず、自分にはどんなことが必要かを知り、その中のどれを頼むべきか判断しなければならないのだ。「選手はスポーツのことだけ考えていればいい」と言えない理由がここにもあるのではないか。
プロ選手でなくても、例えば部活動であっても、選手がスポーツに集中できるようにサポートしてくれる人たちが沢山いる。自分が選手生活を続けるにはどんなことが必要なのかをよく理解して、それをサポートしている存在に気がつけるようであって欲しいと思う。


